師走スケッチ「まるで焼き餅 ゆがむ太陽 水平線から顔を出す」
【浦幌】餅がぷっくり膨らんだような太陽が22日朝、浦幌町の海岸で見られた。
蜃気楼(しんきろう)の一種で、海面と上空の温度の差が大きいときに発生する。太陽がくびれて見える様子から「だるま太陽」と呼ばれている。
太平洋から昇り始めた太陽は3分ほどの間に、おわん形から下部が伸びて台形になり、次第にくびれて焼き餅のような形に変化した。最後は水平線から切り離され、雲の中に消えた。
道東での「だるま太陽」は、気温が海水温より低くなる秋から冬の晴れた日に起きやすいが、厳冬期は朝方にけあらしが立ち込め、見られないことが多い。(塩原真)