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12日に「デジタル森林浴」体験スペースオープンへ 浦幌

12日のオープンを前に一足早く「うららパーク浦幌」で「デジタル森林浴」を体感する関係者ら

 【浦幌】最新デジタル機器で撮影した高精細立体映像を使った「デジタル森林浴」が楽しめる空間「uralaa park urahoro(うららパーク浦幌)」が12日、浦幌町内の旧常室小学校を活用した新しい仕事の創造拠点「TOKOMURO Lab(常室ラボ)」(常室51)内にオープンする。当面「十勝の四季」をテーマにした映像が上映されるが、将来的には撮影地域を全国に広げていく。

 完成発表会が10日に常室ラボで行われ、関係者らはマルチ映像スクリーンに映し出された“癒やしの空間”を体感し、うららかなひとときを過ごした。

 デジタル森林浴は、大手IT企業の元社員らが中心となり町内に起業した「forestdigital(フォレストデジタル)」(辻木勇二代表取締役CEO=最高経営責任者)と町がサービスを提供する。

 8K(解像度の高い次世代映像規格)の360度カメラなどで撮影した浦幌町内の森林や、豊頃町の大津海岸に真冬に打ち上がる氷塊「ジュエリーアイス」、音更町の菜の花畑など、十勝の四季折々の立体映像を見ながら、木の香り、小鳥のさえずりや風の音なども感じることができる。

 発表会には、IT企業のGREEやヤフーで管理職経験があるメルペイ前取締役の辻木CEOと、ヤフーテレビの前チーフエンジニア原田健一CTO(最高技術責任者)、水沢一広浦幌町長ら複数の関係者が出席。辻木CEOは「十勝、浦幌から日本、世界へサービスを広げていけるように真剣に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 一行はうららパークに移動し、「デジタル森林浴」を体験。コロナ禍にあるため1回の視聴人数は通常の半数程度の7人以内とする。視聴者は、頭まで預けることができるデッキチェアに腰掛け、300インチの大型スクリーンが前後、左右、天井の5面に設置された“癒やしの空間”を満喫。映像と一緒に、川のせせらぎや木の匂いも体感し、大自然の中を散歩しているかのような雰囲気を1回約45分間にわたって楽しめる。3月に同社と協定を結んだ十勝総合振興局の安田貞彦産業振興部長は「クオリティーが高いうららかな空間だった」と話していた。

 12月から3カ月ほどは「十勝の四季」がテーマ。その後は、屋久島の縄文杉、沖縄のマングローブ林、カナダのナイアガラの滝など撮影地域を広げ、テーマを変えながら映像の種類を増やしていく。

 将来的にはリモート体験ができる「うららパーク」を全国展開し、日常のストレスの軽減や外出が困難な人たちを含め、企業や団体の目的に合わせた形でサービスを提供していく。

 「うららパーク浦幌」は、毎週木・金・土曜の午前11時~、午後2時~、同3時~、同4時~の1日4回上映。利用無料だが、完全予約制。予約は「uralaa.com」へ。(内形勝也)

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