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帯広三条高放送局がビデオメッセージ部門全道2位 来夏の総文祭へ

賞状などを手に笑顔を見せる(左から)安藤佳寿哉顧問、鈴木さん、下里局長、堀井副局長

 帯広三条高校放送局(下里佳輝局長、局員3人)は道高文連の第43回放送コンテスト(11月19日、江別市)のビデオメッセージ部門で2位に入賞し、来年夏の全国総合文化祭(総文祭)の出場権を得た。十勝平野の大雪原を歩いて描く壮大な「スノーアート」に焦点を当てた作品で、全国の高校生を前に上映される。

 制作したのは、2年の下里局長を中心に、1年の堀井咲良(さくら)副局長と鈴木沙有理さん。中札内村の地域おこし協力隊・梶山智大さんが、スノーアートに取り組んでいることを新聞記事で知った下里局長が「面白い」と直感して取材を申し入れ、今年2月に同村で開かれたスノーアートなどを楽しむイベントの、制作風景から当日の様子までを撮影した。

 作品名は「時速5キロの雪景図」。梶山さんが時速5キロの速さで、一歩ずつ雪原を踏み固めて幾何学模様を描く作業に同行し、「ただ歩くだけなのに、絵ができるのがすごい」(下里局長)と引き込まれた。

 やぐらから見学する来場者にインタビューしたほか、梶山さん夫婦が十勝に移住したきっかけや、イベント後に娘が生まれた物語を織り交ぜながら、ナレーションを吹き込んで約5分間の作品に仕上げた。真っ白な雪を自然に映し出せるよう撮影方法を工夫し、編集作業に約100時間を費やしたという。ナレーションを務めた鈴木さんは「梶山さんの中札内への思いを伝えられるよう心を込めて朗読した」と話す。

 同コンテストには69校が参加し、ビデオメッセージ部門には39校がエントリーした。同校はラジオ番組部門でも5位に入賞し、総合賞で2位に輝いた。総文祭に出場するのは、この10年で8回目。来年8月に和歌山県で予定される総文祭に向け、下里局長は「北海道にしかない魅力を全国の高校生に発信したい」と張り切っている。(高田晃太郎)

 管内のそのほかの入賞者・入賞校は次の通り。(敬称略)

◇朗読部門
▽6位=及川莉世(帯広大谷2年)

◇ラジオ番組部門
▽8位=帯広大谷

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