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室工大が航空宇宙研究のサテライトオフィス開設 大樹

サテライトオフィスの開設を祝う(左3人目から)内海センター長、酒森町長、空閑学長、堀江さん、稲川社長ら

 【大樹】室蘭工業大学(室蘭市、空閑良壽学長)は19日、町内の歴舟地域コミュニティセンター(旧歴舟小学校、町芽武183)内に「航空宇宙機システム研究センター大樹サテライトオフィス」を開設した。町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)との共同研究を促進し、「スペースポート(宇宙港)」構想の実現を目指す町と連携を強化する。

 町と室工大は3月、包括連携協定を締結。室工大航空宇宙機システム研究センター(内海政春センター長)は、町内で小型無人音速機「オオワシ」の飛行実験を行っているほか、ISTの人工衛星軌道投入用ロケット「ZERO(ゼロ)」のエンジンに燃料を送る部品「ターボポンプ」の共同研究を進めている。

 同研究センターの地域拠点は初。開設により、産学官の連携をさらに発展させる考え。同コミセン2階の部屋を町から借り、実験などに利用する。

 開設式典には空閑学長や内海センター長のほか、酒森正人町長、IST創業者の堀江貴文さん、稲川社長らが出席。空閑学長は「航空宇宙分野の研究拠点として町と連携し、人材育成や地域貢献につなげたい」、内海センター長は「北海道で宇宙港をつくる思いを共有し、夢を描き続けたい」と抱負を述べた。

 酒森町長は「宇宙のまちづくりを進める町と大学との相互発展に期待したい」、堀江さんは「宇宙を目指す仲間として心強い」、稲川社長は「大樹がさまざまなプレーヤーが競い合い、協働する場になれば」とそれぞれ語った。

 屋外での懇親会では、室工大が作製した巨大ジンギスカン鍋で町産食材の牛肉や豚肉などを調理して味わい、親睦を深めた。(松村智裕)

関連写真

  • サテライトオフィスとして利用されるコミセンの一室

    サテライトオフィスとして利用されるコミセンの一室

  • 室工大のサテライトオフィスとなる歴舟地域コミュニティセンター

    室工大のサテライトオフィスとなる歴舟地域コミュニティセンター

  • 式典後の懇親会で交流する関係者。室工大が製作したジンギスカン鍋で食材を調理した

    式典後の懇親会で交流する関係者。室工大が製作したジンギスカン鍋で食材を調理した

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