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あふれる色 世界観に圧倒 蜷川実花展開幕

展覧会のタイトルにもなっている「INTO FICTION/REALITY」の章で作品を楽しむ来場者(19日午前10時すぎ、小山田竜士撮影)

 道立帯広美術館で19日に開幕した写真展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」。会場には初日から多くの市民やファンが訪れ、蜷川さんの、色彩豊かで独特の世界観に浸っている。

 同展は六つの章立てで構成されており、このうち帯広会場の目玉ともいうべき展示が「桜」の章。展示室内に設けた一室を丸ごと使い、床、壁から天井までを桜色に染め上げた。写真撮影が可能なスポットの一つで、この日も来場者がカメラを手に家族や友人らの姿を撮影していた。

 帯広市内から娘、母と3人で来場した会社員佐々木愛美さん(39)は「部屋に入った瞬間、ぱあっと明るい雰囲気になった」と笑顔。友達3人で訪れた幕別町の事務員三井友梨菜さん(25)も「花がきれい。おのおので写真をたくさん撮った」と話した。

 「Portraits of the Time」の章は、時代を象徴する人の写真が壁一面に並ぶ。被写体は芸能人からアスリートまで多彩な顔ぶれ。大樹町から来場した会社員の伊藤貴志さんは「高畑充希のポートレートの目力に引きつけられた」と、圧倒された様子。

 関連事業として、26日午後2時からキッズ・ツアー、10月10日と11月21日の午後2時からはギャラリー・ツアーが行われる。(大木祐介)

館内に展示された、蜷川さんがディレクションしたウエディングドレス

コラボドレスも登場
 館内の物販コーナーでは、蜷川さんがディレクションするファッションブランド「M/mika ninagawa」と、ウエディング衣装に関するトータルカンパニー「KURAUDIA(クラウディア)」がコラボしたウエディングドレスが展示されている。

 ブライダルプラザ・衣舞(帯広)の協力。バラやボタン、コチョウランの花があしらわれた衣装は、ベースに写真がプリントされた生地が重ねられ、鮮やかさと深みのある色で来場者の目を引いている。

 札幌市から訪れた大学院生の蔵根ひなさん(24)は「蜷川さんらしいビビッドな雰囲気に、リボンの装飾がかわいらしい」と話していた。ドレスは25日までの期間限定で展示される。


◆蜷川実花展について
勝毎電子版特設ページ
蜷川実花公式ホームページ
蜷川実花展帯広Instagram
蜷川実花展帯広Twitter

関連写真

  • 壁、床、天井を使い、大胆に作品を紹介した「桜」の展示スペース(19日午前9時40分ごろ、小山田竜士撮影)

    壁、床、天井を使い、大胆に作品を紹介した「桜」の展示スペース(19日午前9時40分ごろ、小山田竜士撮影)

  • 展覧会のタイトルにもなっている「INTO FICTION/REALITY」の章で作品を楽しむ来場者(19日午前10時すぎ、小山田竜士撮影)

    展覧会のタイトルにもなっている「INTO FICTION/REALITY」の章で作品を楽しむ来場者(19日午前10時すぎ、小山田竜士撮影)

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