出走予定前日に出産 ばんえい十勝
帯広競馬場のばんえい十勝で、17日の第1レースに出走予定だったタケノセーイコー(牝3歳、谷あゆみ厩舎=きゅうしゃ)が16日に出産していたことが判明し、出走取り消しとなった。帯広市ばんえい振興室によると、競走馬が現役中に出産した例は初めて。
同振興室などによると、3日にデビュー(第2障害を越えられず競走中止)し、2走目だった。16日午前3時ごろ、厩務(きゅうむ)員が厩舎内の同馬の馬房内で子馬を見つけ、出産したことが判明したという。同馬は17日に競走馬登録を抹消された。
初産の場合、腹や乳が大きく膨らまず、気付かないケースがあるという。妊娠したとみられるのは昨年9月ごろ。同馬はこの時期、馬主所有の道内の牧場で育成されており、同牧場で妊娠したとみられる。今年5月26日に谷厩舎に入厩した。父馬は分かっていない。
市は体調管理の注意義務を怠ったとして、谷調教師を戒告処分とした。(大谷健人)
- カテゴリばんえい競馬