十勝ヨーグルトに新たな仲間 十勝ミルキーと北広牧場が新商品発売
フードバレー十勝推進協議会、明治、とかち財団の3者で取り組む「十勝ヨーグルトプロジェクト」に、十勝ミルキー(帯広市、加藤祐功社長)と北広牧場(新得町、若杉政敏社長)が参画した。十勝ミルキーはジャージー乳を使用した自社ブランド製品の一環として商品化、北広牧場は生乳の本来の風味が味わえる飲むヨーグルトを販売する。(川野遼介、佐藤いづみ)
ジャージー乳使用 安全・安心を徹底
十勝ミルキーの商品は「酪農王国十勝ジャージーヨーグルト」(280グラム、380円)。高田牧場(鹿追町)から仕入れる非遺伝子組み換え(NON-GMO)飼料で育てたジャージー牛の生乳を使用、HACCP認証を受けた自社工場で製造した。
同生乳を使った製品を「ジャージーブラウン」として売り出しており、新商品もその一つ。加藤崇祐マネジャーは「安全・安心で良質なプレミアム生乳。ヨーグルトはコクとうまみがあり、滑らかに仕上げた」としている。
グループ会社が運営する市内の「KEY’S CAFEジャージーブラウン帯広店」で販売、イオン北海道系列の店舗(一部除外あり)でも扱っている。
生乳本来の味で濃厚な口当たり
北広牧場の商品は「ほっこうミルクの飲むヨーグルト」(200グラム、330円)。生乳本来のおいしさを引き出す乳酸菌の良さを生かし、濃厚な口当たりが特徴。7月1日から、藤丸、とかちむら(帯広競馬場内)、新得駅で販売する。
林本健志食品加工・販売部長は「乳酸菌の培養から発酵まで初めての経験。試行錯誤しながら完成させた」と話す。ほのかなピンク色を基調としたパッケージで、若杉絵里子マネジャーは「若い世代や女性をターゲットに、子どもにも飲んでもらいたい」とPRしている。
事務局の帯広市によると、他に管内の2事業者が参画を検討中。明治は乳酸菌の健康機能性も研究しており、プロジェクトでは商品開発から一歩進んだ取り組みを模索している。
<十勝ヨーグルトプロジェクト>
十勝の牛乳の価値向上を目的にした、フードバレー十勝推進協議会と明治の包括連携協定に基づくプロジェクト。十勝の生乳由来の「十勝ミルク乳酸菌TM96」を使ったヨーグルトを地域の事業者が商品化する。第1弾として明治、あすなろファーミング(清水町)、十勝野フロマージュ(中札内村)が商品を発売した。