ウポポイ 待ち遠しい 内覧会で博物館初公開
国立アイヌ民族博物館は完成後初めての公開。十勝からの資料も多い(9日午前10時半ごろ)
【胆振管内白老町】アイヌ文化の発信拠点「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」の町民向けの内覧会が9日、始まった。うち「国立アイヌ民族博物館」は初公開で、十勝からの工芸品や資料も含む約1万点が収蔵されている。
内覧会は14日までの予定で、国立アイヌ民族博物館や伝統舞踊などを鑑賞する。9日は戸田安彦町長や町議ら約140人が訪れ、ポロト湖に面した屋外の舞台で披露された「サルルンカムイリムセ(鶴の舞)」や伝統楽器「ムックリ」の演奏に拍手を送った。
初公開された国立アイヌ民族博物館は、北日本で初めての国立博物館。十勝からも帯広アイヌ協会による「ヌサ(祭壇)」の展示ほか、帯広カムイトウウポポ保存会からのメッセージなどが上映されている。
同博物館設立準備室の内田祐一調査官(元帯広百年記念館副館長)は「道内各地や樺太など、いろいろな地域の文化の違いを知ってもらえれば」と期待を寄せた。戸田町長は「全道のアイヌ文化を展示している。何時間でも体全体で楽しめる」と話した。
ウポポイは新型コロナウイルスの影響で開業が2度延期され、正式なオープン日程は政府が判断するとしている。(松田亜弓)
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