博愛会が音更に高齢者施設を開設
【音更】社会医療法人博愛会(帯広、細川吉博理事長)が町木野大通西13ノ1に建設を進めていた、特定施設入居者生活介護「ことの葉 おとふけ」(大谷敏夫施設長)が完成した。町内外の高齢者を80人まで入居可能。26日から入居者を受け入れる。
博愛会として初めて、音更町に設置する介護付き有料老人ホーム。複合商業施設「クロスタウンおとふけ」内に位置し、敷地面積は2347平方メートル。萩原建設工業(帯広)と村上土建開発工業(音更)の共同企業体が施工し、総工費は約8億円。
5階建てで、自立、要介護・要支援と介護度に合わせ入居する階が分かれ、2~4階は要介護・要支援認定者向け。1人部屋(15・01平方メートルと15・40平方メートル)か夫婦用の2人部屋(30平方メートル)のタイプがあり、2階は18床、3階は20床、4階は22床。各階とも食堂やだんらんスペースのホール、多機能トイレがあり、2階と3階に介護浴室が備わっている。
2階には寝たきりの人に対応できるベッドタイプのシャワー式介護入浴装置も設置した。開発したパラマウントベッド(東京)によると、十勝では珍しいという。
5階は要支援・要介護認定に該当しない自立者向けで、1人暮らしに不安がある、夫婦で穏やかな生活を希望する-など老後を見据えた人を幅広く募っている。2~4階と同じように1人部屋(16・88平方メートルと28・73平方)か夫婦用の2人部屋(29・04平方メートル)を選択でき、18床。2~4階の食堂と比べると広々としたレストランがあり、キッチンでは入居者同士で調理を楽しむこともできる。
有料のサービスとして、部屋に備え付きの収納スペースが足りない人にはトランクルームの貸し出し、食事や排せつ、外出支援などの生活支援も受けることができる。
日中は看護師が常駐し、夜間は介護スタッフ3人が見守りに当たるという。看護介護部の菊地朝子科長は「『ことの葉』という名称通り、美しい言葉遣いを意識しながら真心込めたサービスを提供したい」としている。
22日には一般向けの内覧会と祝賀会を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために中止し、修祓(しゅうばつ)式のみ行った。
入居の申し込みは随時受け付けている、詳細な料金や問い合わせは同施設(0155・31・5108)へ。(小縣大輝)