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popkeで大谷短大生と利用者が絵本づくり

popke利用者とアールブリュット活用の大型絵本に取り組んだ大谷短大生たち。後列右から5人目は絵本に作品を提供した日下さん

 帯広大谷短大の学生たちは17日、帯広市内の地域活動拠点popke(ポプケ、西21南2)で同施設の利用者らと共に、アールブリュット作品を使った大型絵本の表紙作りに取り組んだ。絵本は同短大で2月に初めて開かれる「アールブリュット作品を活用した絵本読み聞かせ会」で披露される。

 絵本の絵の一部にはアールブリュット作家日下義信さん(愛灯学園)の平面作品を活用しており、横80センチ縦110センチ、全26ページ。同短大社会福祉科・阿部好恵准教授のゼミ生たちが、11月から制作を続けてきた。この日は阿部准教授のほかゼミ生11人が訪問。イラストレーターの岩沢美香さん(音更)が指導に当たった。

 画材にはポスターカラーを用い、裏表紙は参加者で思い思いに着彩。大胆な筆遣いで引かれた線や、動物、花の絵も描かれた。表側の表紙には、初めに点を描いてから点同士を線で結び、重なった線同士が作る図形に色を塗ることで、ステンドグラスのような鮮やかな絵になった。絵の具をはじくようテープも貼られており、完成時には「なかよし」の文字も浮かび上がった。参加した中山里代さん(20)=同短大社会福祉科子ども福祉専攻=は「障害のある方たちとの交流は初めてだったが、たくさん話し掛けてもらうなど、楽しく制作することができた」と振り返った。

 読み聞かせ会は同短大講堂で2月15日午前10時半~同11時半開催。音更町内の幼稚園や保育園、認定こども園、小学校に通う乳幼児・児童とその保護者が対象。参加無料、事前申し込み不要。読み聞かせのほか、絵本を活用した人形劇やゲーム、手遊び、ジャンベ演奏会、アールブリュットの作品展示も開かれる。(大木祐介)

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  • popke利用者らと絵本の表紙作りに取り組む学生たち

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