帯信金6店で「昼休み」スタート
帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は5日、市内外の小規模な6支店で昼食時間内の窓口業務を休止する「昼休み」をスタートさせた。店舗運営の効率化や防犯面への配慮などが狙い。帯信金では初の試み。
「昼休み」が導入されたのは北支店と緑西支店、春駒通支店、大正支店(以上帯広)、御影支店(清水)、豊頃支店。いずれも職員数が9人以下で、比較的近くに他の営業店がある店舗。窓口休止時間は午前11時半から午後0時半までの1時間。店舗内の現金自動預払機(ATM)は通常通り稼働する。
西ブロックのサテライト店である北支店(西12北1、渡部浩美店長、職員5人)でも時間になると、窓口に入るシャッターが下りた。連休明けとあって、3台あるATMは利用客がひっきりなしに訪れていた。近くに住む長田健吾さん(39)は「働き方改革の中、理解できる。なるべく時間内に来店したい」と話していた。
渡部店長は「きょうは(昼休みに)全員で昼食を食べている。コミュニケーションも深まる」と話していた。帯信金によると、現時点で導入店舗を拡大する予定はない。
近年、店舗運営の効率化などを理由に、昼営業を休止する金融機関が全国的に増えている。北海道銀行も昨年7月から昼の窓口業務を休止しており、管内では広尾と足寄で実施されている。(佐藤いづみ)