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新作含め13着発表 現代アートの加藤さんが西カナダファッションウイーク参加

WCFWに出展する新作の紙のドレスと加藤さん

 現代アート作家で紙を幾何学模様に折り込んだ立体造形で知られる加藤かおりさん(帯広)が、18~22日(現地時間)にカナダ・エドモントンで開かれる「西カナダファッションウイーク(WCFW)」に参加する。出展作家(デザイナー)の1人として自作の“紙のドレス”13着をショーで発表する。演出などのため自身も現地入りする加藤さんは「現代アートに関わる人間として一つの作品展示の場と受け止め、表現できれば」と話している。

 WCFWは毎年3月と9月に開催のファッションイベント。「2020春夏コレクション」の今回も世界各国のデザイナーが連日ショーを繰り広げ、それぞれの衣装をモデルが身に着けてランウエーを歩く。

 加藤さんは昨年9月、同じくカナダで開かれた「バンクーバーファッションウイーク(VFW)」にデザイナーとして参加。終了後、インスタグラムに載せた作品がWCFW事務局の目に止まり、今回のオファーを受けた。16年目(32シーズン目)を迎えるWCFWで日本人の参加は初めてという。

 4月からデザインなどの構想を練り、色も紙の折り方もさまざまな“着るオブジェ”の制作を進めた。13着のうち新作は5着で、ドレスの一部に隠れたパーツがショールに早変わりする純白の作品や、VFWで好評を得た黄一色のドレスの赤バージョンなど多彩。他の8着は過去の作品を手直しした。

 「対比、変化にこだわり、強調したい部分、見せたいものを明確にした」と加藤さん。VFWと同様、ショーでは自らバックステージに張り付き、演出の指揮や着付けの手直しなどにフル回転する予定だ。

 加藤さんの出番は、実質最終日となる21日夜で、大トリとなるラスト15分間。19日に出発を控え、加藤さんは、「VFWでいろんな作家の演出を見て、私自身、もっと自由にコンセプトを打ち出していい場なのだと感じた。ランウエーを自分のアート作品の展示会場と思って臨む。前回の感動を胸に、支えてくれた皆さんを代表して行くという気持ちで頑張りたい」と意欲を見せている。(金谷信)

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  • WCFWに出展する新作の紙のドレスと加藤さん

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