陸別 なつぞらロケセット一般公開開始
【陸別】NHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケセットの一つで、ヒロインのなつが過ごした「柴田牧場」のサイロなどが13日、移設された陸別町の駅前多目的広場で一般公開を始めた。
NHKからサイロの無償譲渡を受けた町観光協会の本田学会長は「展示を機に、陸別に来たことがない人にも足を運んでもらえれば」と期待している。
サイロは木製の円柱形で高さ7・9メートル、直径約3・6メートル。撮影に使われたリヤカーやドラム缶も展示。中には入れない。
この日は午前10時からオープニングセレモニーが行われ、本田会長のあいさつに続き、野尻秀隆町長が「陸別をロケ地に選んでくれてうれしい。ドラマで俳優が演じた開拓者魂を感じてくれれば」と話した。三井真十勝総合振興局長、高木剛NHK帯広放送局長が祝辞を述べた。
4氏と久保広幸町議会副議長、星典伸町商工会副会長、ロケセットの設営と移設に携わった朝倉建設工業・朝倉俊介社長がテープカット。テーマ曲の「優しいあの子」が流れ、町民や観光客らが早速楽しんだ。
北見市から家族で訪れた前田勇さん(84)は「なつぞらは毎日見ていて、新得などのロケセットも見に行った。セットを残してくれるのはありがたい」と喜んだ。
「なつぞら」放送最終回の28日には、同道の駅前と多目的広場で「りくべつ『なつぞら』まつり」が開かれる。当日の「りくべつ鉄道」利用者限定で抽選会などを行う。
(折原徹也、津田久美通信員)