芽室上美生小の山本君が全道民謡決勝大会で優勝 十勝のちびっ子たちが活躍
民謡の「北海道知事優勝旗争奪全道民謡決勝大会」(8月4日、小樽市)の幼年の部で、芽室上美生小4年の山本樹(たつき)君(10)が優勝した。このほか少年少女の部では、共に芽室小6年の岸本千瑚さん(11)が準優勝、新宮愛歌さん(11)が4位に入賞するなど、十勝勢が活躍した。
大会は世代ごとに部が分かれ、全道13地区の予選を勝ち抜いた約120人がエントリー。幼年の部(5歳~小4)には26人、少年少女の部(小5~中3)には30人が出場した。
山本君は昨年1月に民謡を始めたばかりだが、8月16日に開かれたおびひろ平原まつりの「十勝小唄」幼年の部で優勝、十勝馬唄全国大会(同25日、帯広市)の少年少女の部で2位に輝くなど頭角を現している。
今大会に向けても毎日30分の練習を欠かさず、「道南口説節」を歌いきった。本番は「めちゃめちゃ緊張した」が実力を出し切り、優勝を聞いたときは「最初は放心状態で、だんだん喜びがこみ上げてきた」と振り返る。大会では弟の昴君(上美生小2年)も同部門7位に入賞。民謡の魅力を「歌いきったときが楽しい」と笑顔を見せる。
少年少女の部の岸本さんは2度目の同大会出場で、前回3位から順位を一つ上げた。「節を回す場所を意識した。もっと高いところは上げて、節とか幅を大きく回せるようになりたい」と前を見据える。
新宮さんも2度目の同大会出場で、地区予選では優勝していたことから悔しさをにじませる。「緊張もあったけど、さらに歌い込んで実力を発揮できるようになりたい」と意気込んでいる。(松田亜弓)