道洋菓子作品コンテストで４人が入賞 柳月
菓子コンテストで入賞した（左から）讃井さん、菅原さん、宮下さん、浦田さん
道内菓子店の技能大会「北海道洋菓子作品コンテスト」（北海道洋菓子協会主催）で、柳月（本部音更）の４人が入賞した。３人は１０月に東京で開催される「２０１９ジャパン・ケーキショー東京」（日本洋菓子協会連合会主催）に出場する。
同コンテストは６月２８～３０日に札幌三越で開催。８部門に１１５作品が出品された。柳月では職人の技術向上を目的に毎年、同コンテストへの参加を推奨。入社２年目以上の職人が腕を競っている。
入賞したのは、讃井晴美さん（２８）、菅原勇真さん（２０）、宮下美優さん（２１）、浦田耕輔さん（３１）。浦田さんを除く３人が、ジャパン・ケーキショーに出場する。
讃井さんはマジパン仕上げデコレーション部門で「サンタとクリスマスツリー」をテーマに制作し金賞を受賞。５年前から同コンテストに参加し金賞は初めて。１カ月半にわたって自宅で細かなパーツを作った。「クリスマスという多くの職人が挑戦するテーマだからこそ、クリスマスツリーの素材感など細部に気を配った」と語る。
菅原さんと宮下さんは小型工芸菓子部門で入賞。初出場の菅原さんは「カジノ」をテーマに大きな盤面のルーレットが目を引く作品で、銀賞を獲得した。
カジノをテーマに東京のコンテストで金賞を受賞した、同じ部署の先輩からアドバイスを受けた。「空間の使い方を考えて、背景が見えるよう、ルーレットはあえて欠けさせた」と述べた。
宮下さんは銅賞を獲得。大福用の餅などを使って、みこしが乗った迫力ある作品をつくった。専門学校時代から同コンテストの出場を目標にしており、「１０月の大会に向け、同じテーマで作品を作り直したい」と意気込んだ。
浦田さんは焼き菓子を含む菓子４品を作る「プティ・ガトー部門」に参加し、「札幌丸井今井店長賞」を受賞した。過去４回ほど出品し、今回は約７年ぶりの出場だった。銅賞には届かなかったが、「普段の菓子作りの延長として甘すぎずかたすぎない作品ができた」と話していた。（本田龍之介）
