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帯農高で「酪農の夢」出張授業

酪農を通じて感じたことを生徒に話す(左から)北出さんと砂子田さん

 全国農業協同組合連合会(JA全農)による「第15回『酪農の夢』出張授業」が20日、帯広農業高校(二木浩志校長)で開かれた。同校酪農科学科の1~3年生と食品科学科の3年生合わせて約130人が、十勝管内の女性酪農家の話に耳を傾けた。

 全農と日本コカ・コーラが企画。日本コカ・コーラは2020年までに世界で500万人の女性を支援するプロジェクト「5by20」に取り組んでおり、出張授業はその活動の一環。道内では根室管内の中標津農業高校(17年)に続いて2回目の開催となった。

 この日は山岸牧場(士幌)の北出愛さんと、マドリン(広尾)の砂子田円佳さんが登壇。自らの経験で感じた、やりがいや苦労などを話した。

 北出さんは自社牧場の生乳を使ってヨーグルトを製造。カフェ、民泊事業や酪農体験の受け入れなどを通して酪農の魅力を発信している。「酪農は先祖代々受け継がれ、発展している。生乳生産はもちろんだが、それだけではない。酪農業界はみんながチーム」と話した。

 砂子田さんは「酪農家に『これが正解』は無い。今の環境は簡単に変えられないが、牛たちに精いっぱい尽くして成果を出してあげたい」と述べた。人との出会いの大切さについても話し、「皆さんと一緒に、仲間として十勝を盛り上げたい」と夢を語った。

 酪農科学科の吉田菜々子さん(3年)は「酪農は力仕事のイメージが強かったが、(2人は)毎日の仕事を楽しんでいる」、吉田葵さん(同)は「一つの仕事でもいろんな人が関わっている。自分も将来、そういう仕事がしてみたい」と話した。
(細谷敦生)

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