鹿追焼を国外に発信 陶芸の三上さんがアメリカで作品展示
【鹿追】鹿追町職員で鹿追焼を制作する陶芸家三上慶耀(一正)さん(48)の作品が、米ポートランドで開催されたイベント「Northern Lights(オーロラ) 北海道の陶芸再訪」で展示された。札幌市とポートランドの姉妹都市60周年を記念して行われ、北海道陶芸会(札幌市)の会員として出展。三上さんは「鹿追焼を国外に発信でき、意義の大きいものになった」と話している。
展示会は4月24日から5月27日にポートランド市日本庭園で開催。道陶芸会から会員21人の作品と30人の抹茶碗を展示し、三上さんは両方に出展した。
出展したのは新作の青瓷の作品で薄ピンクの表面に白い縦筋を施し、ハスの花弁を表した「蓮紋鉢(はすもんばち)」。直径32センチ×高さ29センチの大作で、来場したアメリカ人からはその繊細さなどが好評だったという。
三上さんが海外の展示会に出展したのは初めてで、現地に赴いた際にはギャラリートークで鹿追焼の歴史などについて話した。イベントを終え、「たくさん質問をいただいて、興味を持ってくれた。日本のように陶芸の歴史が古い場所ではないので、そういう意味ではチャンスはあると思う」と三上さん。今後も「鹿追焼を発信していきたい」と話している。
(松田亜弓)