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旧双葉幼稚園 防火体制などを確認

旧園舎の防火対策などを確認する関係者

 フランス・パリのノートルダム大聖堂の火災を受け、とかち広域消防局帯広消防署は9日、国指定の重要文化財(重文)「旧双葉幼稚園園舎」(帯広市東4南10)について防火対策などを点検した。問題はなかったが、今後活用していくに当たっては、同園舎を管理するNPO法人「双葉の露(つゆ)」と消防局が相談して対策を整えていくことを確認した。

 4月に発生したノートルダム大聖堂の火災を受け、国は全国の国宝や重文の防火対策に関して調査を求める通知を出している。重文の建造物は全国で5033棟。帯広の重文は同園舎と八千代A遺跡出土品で、出土品は帯広百年記念館に収められている。

 この日は帯広消防署指導課の水木慶一課長、奥山佳司係長ら消防職員と市教委生涯学習部文化課の森友絵主任補らが同園舎を訪れ、「双葉の露」の遠藤崇浩代表理事らと共に園内や外から確認した。

 奥山係長は「消火器や自動火災報知設備は整っており、問題は無かった」とした。ただ、人が常駐していないことから「異変が起きた際に備え、町内会や企業と協力体制を築いてほしい」と呼び掛けた。(松田亜弓)

関連写真

  • 内部や外部の防火対策を確認した帯広消防署(左)とNPO法人の会員たち

    内部や外部の防火対策を確認した帯広消防署(左)とNPO法人の会員たち

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