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おびひろ動物園、27日に夏季開園 シロフクロウやイイズナ仲間入り

秋田から仲間入りした「モリー」

 おびひろ動物園(柚原和敏園長)の夏季開園が27日に始まる。同園には今年に入り、新たにシロフクロウの雌2羽が秋田市大森山動物園(秋田県)から仲間入り。キタイイズナの雌も保護され、それぞれ繁殖を目指す。

 シロフクロウの2羽は3月26日に来園した。同時期に生まれた2歳の姉妹。おびひろ動物園では雄のみ3羽が飼育されていたことから、繁殖を目的とした動物園間の「ブリーディングローン」で貸与された。

 愛称は「キリ」と「モリー」。体調も良好で、キリは「シロ」(13歳)、モリーは「セサミ」(5歳)と同居している。シロとセサミは親子で、セサミの弟のパールは現在、旧イヌ舎で飼育されている。

2月に保護された「雪月」(おびひろ動物園提供)

 シロフクロウは雌がしま模様、雄は白いのが特徴。フクロウ担当飼育係の村津颯さんは「繁殖シーズンは冬なので来年以降に期待している。見た目の違いはフクロウではシロフクロウ特有なので、そこも見てもらえれば」と話す。

 一方、国内で唯一、同園で飼育されているキタイイズナも雌が新たに仲間入りし、2017年から飼育している「えりまき」(雄、年齢不明)とのペアリングを目指す。2月に管外でネコに捕まっていたところを保護され、現在は体調も回復した。愛称は「雪月(ゆづき)」と名付けられ、えりまきとはヘビ・カメ舎で別々のケージで飼育されている。

 キタイイズナはイタチの仲間で、食肉目では世界最小の肉食獣。素早い動きで捕まりにくく、その生態は分かっていない部分が多い。今後、道内の大学と協力して繁殖研究に取り組む。

 夏季開園は11月4日まで。開園時間は9月末までは午前9時~午後4時半。(松田亜弓)

新イベントの「寺子屋」開始
 おびひろ動物園は今年度、新イベント「おびzoo寺子屋」を始める。

 第1回はインドゾウにスポットを当て、同園の「ナナ」の体や生態を学ぶ。参加者を募集中。定員15人(応募多数の場合は抽選)。参加無料。小学生以下は保護者同伴。

 募集は5月3日まで。応募は同園ホームページなどでできる。問い合わせは同園(0155・24・2437)へ。

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