「なつぞら」粟野咲莉さんルーツは十勝 人気子役の高祖父は元豊頃村長
【豊頃】NHK連続テレビ小説「なつぞら」のヒロイン奥原なつの幼少役を演じる粟野咲莉さん(8)の高祖父が、旧豊頃村(現豊頃町)の村長を務めた故佐藤義助氏であると分かった。町内では人気ドラマのヒロインとの思わぬつながりが話題となっている。
初回放送から登場する粟野さんの演技は話題となり、インターネット上などで絶賛されている。
粟野さんは6日に札幌で開かれたトークショーで、「私は東京出身ですが、おばあちゃんが北海道出身で、ひいひいおじいちゃんがむかし十勝の豊頃村の村長さんだった」と話した。
関係者によると、高祖父は故佐藤氏で、福島県真野村(現南相馬市)出身。真野村役場に勤め、1924年に豊頃村役場へ。粟野さんが演じるなつぞらの時代と同じ47年の初の民主選挙で村長に当選し、2期8年務めた。現在の町役場の隣にある「える夢館」の正面玄関横に立つ二宮金次郎(尊徳)像は同氏が寄贈したものとされている。
同氏は同町二宮に住んでいたといい、二宮の農業武野温恭さん(81)は中学1年ぐらいのころ、弟が増水した川に流されてお悔やみに訪れた佐藤村長が家族に「しっかりとした橋を造りたい」と話していたのを覚えているという。
宮口孝豊頃町長(78)は、同氏の孫に当たる故義睦さんと同級生だった。朝ドラヒロインと町の思わぬつながりに、「粟野さんと豊頃町の縁を光栄でうれしく思う。朝ドラが急に身近になった気がする」と満面に笑みを浮かべ、「(粟野さんには)いつか豊頃に遊びに来てもらいたい」と話している。(内形勝也)
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