自由訳 十勝日誌~松浦武四郎原文(32)「歌詠み、山中の無事祝う」
安政5年(1858年) 3月18日(2)
まずは最初に酒1樽を用意させて山中の旅の無事を祝おうとしたところへ、根室へ使者として出向かれる途中の橋本悌蔵氏がここに泊まっているのに出会いました。それで、橋本氏からも私たちの無事を祝おうと酒1樽を贈っていただいたので、それも併せて弁財天を祀る神社までアイヌたちと運び、神前に一同が座り、頭を上げて見回せば、私たちが越えてきた石狩の山々の峰が遠く...
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