震災8年~被災地は今(上)「遺構失い風化懸念」
旧役場庁舎を解体した大槌町
海からほど近い岩手県大槌町の旧役場庁舎跡地。過去最強級の寒波が北日本を襲った2月9日、寒風が吹き付ける中、前町長の碇川(いかりがわ)豊さん(67)はパワーショベルが建物のがれきを撤去していく様子を静かに見つめていた。
東日本大震災で大津波の直撃を受けて当時の町長と職員計28人が命を落とした旧庁舎は、教訓を後世に伝える「震災遺構」としての保存か...
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