松浦武四郎展、最後の週末にぎわう
幕末の探検家で「北海道」の命名者として知られる松浦武四郎(1818~88年)の特別巡回展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」(会場・道立帯広美術館)は11日の閉幕が近づき、3連休初日の9日も、まだ観覧していない市民やリピーターでにぎわいを見せている。
武四郎が西日本に旅する際、友人らが寄せ書きしたこうもり傘「骸骨図縫付傘(ぬいつけがさ)」など国の重要文化財(重文)を含む約200点を展示している。会場ではクイズラリーも行われ、絵に秘められた謎を探すなど全5問を用意。全問正解した帯広啓北小学校1年の西川友吾君(7)は「正解できてうれしい。すごろくは字が読めなかったけど面白そうだった」と笑顔を見せた。
館内ロビーでは、オリジナルグッズや関連商品を販売。一番人気は図録で、絵本や小説などの関連書籍も売れている。「平積みで高く積み上がっていたが、なくなってきた」と販売スタッフ。アイヌ文様が入ったコースターやティッシュケースなども人気という。
帯広美術館の薗部容子主任学芸員は「展示会も終盤となり、多くの方にお越しいただいている。何度か来られた方や若い方も少なくない。あと2日間あるので、まだ来られていない方はぜひご来場を」と呼び掛けている。
開館時間は午前9時半~午後5時(入場は午後4時半まで)。観覧料は一般800円(10人以上の団体・リピーター600円)、高大生500円(同390円)、中学生以下と障害者手帳の所持者は無料。
(藤島諒司)
◆特別展について
・幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-十勝毎日新聞電子版特設ページ