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重文の双葉幼稚園園舎保存へ NPO法人が設立

「市の宝として有効活用していきたい」と話す遠藤代表理事(左から2人目)

 国の重要文化財「旧双葉幼稚園園舎」(帯広市東4南10)の保存管理を目的としたNPO法人「双葉の露(つゆ)」の設立総会が22日、同園で開かれた。約30人が出席し、建物の維持管理などの事業計画などを承認。今後、道に申請を行い、活動を進めていく。

 総会では卒園生の遠藤崇浩さん(学校法人帯広学園理事長)を代表理事に選出。遠藤さんは「築96年となる園舎は貴重な建物。市の宝として有効活用するとともに、園長たちの思いを継いでいきたい」とあいさつした。

 19、20年度の事業として、園舎の利活用、改修計画作成のため検討会組織の設立を目指すことを確認。会員拡大へパンフレット配布やホームページを作る。見学者やコンサートなど施設利用者への対応、貴重な資料や備品の保存へ動きだす。

 園舎の年間維持費は、芝刈りや生け垣整備、除雪などで約110万円が必要とされる。総会では正会員17人、協賛個人・団体会員も複数集まった。理事の川村善規さんは「どれだけ会員が集まるかは分からないが、集まった金額でやっていくしかない。引き続き周知していく」と話した。

 引き続き会員は募集中。年会費は正会員1万円、協賛個人会員2000円、協賛団体会員1口2万円。問い合わせは準備会(080・2864・0635)へ。(松田亜弓)

 代表理事以下の役員は次の通り。(敬称略)

▽副代表理事=大野清徳、萩原一宏
▽理事=斉川誠太郎、川田ノリ子、河西道世、川村善規
▽監事=上徳善也

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