帯広の大場悠平さん、12月のカラオケ世界大会に出場へ
カラオケ番組の出演や各種行事でライブを行う大場悠平さん(21)=帯広市、会社員=が「KARAOKE WORLD CHAMPIONSHIPS(KWC)2018」の日本大会決勝(9月22日・東京=第一興商主催)で頂点に立ち、12月にフィンランドで開かれる世界大会の出場を決めた。大場さんは「一生に一度の大舞台。応援してくれる人の思いを背負い、今までしてきたことをいつも通りに出し切りたい」と活躍を誓っている。
大場さんは音更木野東小、音更緑南中、白樺学園高卒。高校時代まで野球に熱中し、卒業後に好きだった歌を本格的に始めた。NHKのど自慢チャンピオン大会2017(東京)でグランドチャンピオンに輝いた後、カラオケ番組「THEカラオケ★バトル」などに出演。母校・緑南中の文化祭や「おびひろ氷まつり」などでも歌声を披露している。
KWCは国内外のアマチュアシンガーが集い、歌手のメジャーデビューにつながる登竜門としても知られている。予選に当たるオーディション(音源審査突破者によるスタジオ審査=東京、大阪、福岡の3都市で開催)を経て、各都市から選ばれた男女代表、昨年度の準優勝者ら17人が日本大会決勝に進んだ。
決勝では、それぞれが審査員と参加者の前でフルコーラスを歌った。14番目に登場した大場さんが披露したのは「カセキ」(中村つよし)。得意のバラードで勝負をかけた。元のメロディーを意図的に崩すフェイクや、抑揚の付け方など試行錯誤を繰り返して仕上げた1曲だ。
2年前にも同じ決勝の舞台に立ったが、その時は敗退しており、今回は「前回以上の結果を、優勝を目指した。結果を残し、力になってくれた人を喜ばせたかった」という。決勝を振り返り、「もう少しうまくできたという気持ちもあったが、全体を見れば満足できた。やり切った」。会場では両親も見守り、「厳しい父親がおめでとうと言ってくれた」と笑う。
世界大会は12月18~21日の開催で、現在27カ国がエントリーしている。大場さんは本番に向け、再度気持ちを切り替えて練習中。賞金として受け取った50万円で、衣装の購入も検討しているという。「ここで満足せず、世界大会に向けて完成度を高めたい。言葉の壁を超えて感動を届けられたら」と意気込む。(石川友史)