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明るく、クラスの中心 死亡の高1滝本さん 北海道地震

吹奏楽部でフルート

 北海道地震で甚大な被害が出た厚真町吉野地区では、高校1年生滝本舞樺さん(16)が父親の卓也さん(39)と共に自宅で土砂崩れに巻き込まれ、死亡が確認された。高校の親友や部活動の後輩らは、明るく、面倒見が良かった滝本さんの早過ぎる死を悼んだ。

 「今まで泣いたこともないほど泣いた」。高校の同級生山口海梨さん(15)によると、滝本さんは明るく、やんちゃでクラスの中心的存在だった。「一番の親友で、何をするのも一緒だった」という山口さんは、「ふざけ合うのが楽しかった」と、滝本さんと遊園地に行った思い出を泣きはらした目で振り返った。

 滝本さんは中学時代、吹奏楽部に所属していた。後輩の厚真町立厚真中学2年の女子生徒(13)は「面倒見が良い先輩だった。自分の背中を見せながら1年生を育てるタイプ。残念としか言いようがない」と言葉少なに語った。

 フルートを担当していた滝本さんは中学1年の時、部が出場したコンクールで急きょ先輩の代役としてソロパートを吹いた。入学後に当時の話を聞いたという女子生徒は、「きれいに堂々と吹いていたと聞き、『度胸があるな』と思った」と振り返った。

 女子生徒の姉で、同じ吹奏楽部で滝本さんと交流があった女性(19)も「正義感が強く、自分をしっかり持った子だった」とうつむきがちに話し、肩を落とした。(時事)

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