おびひろ動物園リスザル舎の壁画リニューアル 越後谷さん
スプレーアーティストの越後谷勇樹さん(35)=足寄町=が20日、おびひろ動物園(柚原和敏園長)のリスザル舎の壁にスプレーアートを完成させた。1週間かけて制作し、大自然の風景を鮮やかに描いた。越後谷さんは「幻想的な空間を背景に遊ぶリスザルを楽しんで」と話している。
越後谷さんは2013年4月にリスザル舎の壁に熱帯林の絵を描いており、今回は5年ぶりのリニューアルとして取り組んだ。絵を描く壁面は2面あり、合わせて縦3メートル、横は9メートルほどと前回の約1・5倍の大きさ。淡い緑色の自然がメインだった前回に対し、今回はリスザルが遊ぶような木や滝も大きく描いた。
14日から作業に入り、圧縮空気で塗料を噴射し、細かい部分はブラシも用いた。長雨の影響から湿度が高く、塗料の乾きや流れに苦慮したが、粘度の調整でバランスを取った。
越後谷さんは「リアル感やグラデーションがスプレーアートの魅力」とし、「5年前よりも手の込んだイラストになっている。幻想的な空間と、リスザルが楽しそうに遊ぶ姿をぜひ見に来てほしい」と話す。
同園で飼育されているリスザルは13匹。作業中は仮舎にいたリスザルたちも戻り、21日からスプレーアートが公開されている。
(藤島諒司)