振興局職員がパフェを試食 食品開発モニター事業
試食モニターとして中小企業の食品開発を支援する十勝総合振興局の新規事業で、第1回試食会が26日、同局で開かれた。帯広市内の十勝トテッポ工房(西6南17、三井邦裕社長)が試作したパフェを同振興局職員が試食した。
同事業は、企業側が新商品の開発で消費者の率直な声を知りたい点に着眼。調査に多大なコストを掛けることなく有益な情報を提供しようと、年代や出身が多様な振興局職員がモニタリングに協力する。
試食会に先立ち、同工房側が新商品のコンセプトを「テークアウト用のパフェ」と伝えた上で、380人の職員に対し、事前に食べてみたいパフェをEメールで投票してもらい、最多得票を獲得したパフェが試食に出された。
この日は20代から50代までの各年代から2人ずつ選ばれた職員計8人が、最多得票を獲得した製品の試食に参加した。トテッポサブレショコラや足寄阿部養蜂場のはちみつジュレ、ヨーグルトなど十勝の魅力を詰め込んだパフェを試食し、「いろんな食感があり飽きがこなくておいしい」などと感想を述べた。
食後は、甘み・香り・味の濃さ・量・値段の5つの指標で評価し、改善点などを同工房の担当者を交えて共有した。職員からは「人によっては少し量が多いと感じるかもしれない。SMLなどいくつかのサイズに分けて販売してはどうか」など具体的な提案も寄せられた。
試食会を終え、三井社長は「サイズをいくつか設けるというのは思いつかなかったアイデア。発売まで時間が限られているが参考にしたい」と述べた。試食会で提供されたパフェは7月7日に発売予定。
事業への参加を希望する企業、団体は振興局とかち「食・観・連」推進室(0155・26・9100)へ。(本田龍之介)