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辻監督「必ず優勝して栓開ける」 西武首位の陰に十勝無敗?

「十勝無敗」を手に「必ず優勝して栓を開ける」と話した辻監督。ラベルには「負けない男の麦焼酎」の文字が光る(2日、メットライフドームで。西武ライオンズ提供)

 【新得・埼玉】プロ野球パ・リーグで、27年ぶりの開幕8連勝など首位を快走してきた西武ライオンズ。その快進撃に、さほろ酒造(新得)で製造する麦焼酎「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」が一役買ったと話題になっている。ただ、2日の試合で敗れた西武は2位の日本ハムファイターズとゲーム差がなくなり、失速気味。首位陥落の危機に立たされる中、辻発彦監督(59)の願掛けにも一層力が入っている。

 十勝無敗は大雪山の伏流水を仕込み水に使い、厳選した上質の麦で醸す本格麦焼酎。同社が創業翌年の2012年に、初商品として発売した。すっきりとキレのある風味が売りで、ラベルには「負けない男の麦焼酎」と記されている。

 2日、本拠地での阪神タイガース戦を前に十勝毎日新聞の電話取材に応じた辻監督は、「コーチ室内の棚の上に縁起物として一升瓶をまつっている」と明かした。開幕前日、コーチや西武番記者と訪れた札幌市内の飲食店で、偶然この焼酎を見つけ、口にしたのがきっかけ。「十勝無敗で行けばいいな」と酒の席で盛り上がった話題が、現実として手が届きそうなほどに開幕から好調だった。

 一升瓶は「酒席にいた記者たちから連勝中に贈られた」といい、チームは球団新記録を更新する本拠地開幕12連勝を達成。しかし、栓は開けなかった。

 一連の出来事が報道されると、さほろ酒造には競馬場や生命保険会社、住宅販売会社など全国から一時的に注文が急増。過去には新得の浜田正利町長が15年7月、西武戦で挙げた大谷翔平投手(当時日本ハム)の10勝目を祝い、十勝無敗を差し入れたこともあり、同社の野田一範工場長は「勝負事にこだわる人の引き合いがある」と話す。

 辻監督は、鉄壁の守備で黄金期(1980年代後半~90年代前半)の西武に貢献した元スター選手で、現役時代は帯広での試合もあったほか、立正大野球部の帯広キャンプを指導するために来たことがあるという。「自分のファンは十勝にもいるが、やはり北海道は日本ハムファンが多い」と笑う。

 日本ハムについては「今季は投手力があり、しっかりしている。大崩れしない安定したチーム」と評価。その上で「最後まで日本ハムと良い戦いをしたいが、必ず勝って優勝し、十勝無敗の栓を開ける」と強い対抗心を燃やしている。
(小寺泰介)

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