演歌歌手戸川よし乃さんが、１日から本名の中村仁美に改名
母から届いたスズランを持つ、芸名を本名に変えた中村さん（左）と松前社長
【東京】士幌町出身の演歌歌手戸川よし乃さんが、６月１日から芸名を本名の「中村仁美（なかむら・ひとみ）」に変えた。９月に新曲を発表予定の中村さんは「原点に戻れる。故郷十勝の皆さんに元気をいただきながら、成長した自分を見てもらえるようますます頑張っていきたい」と張り切っている。
中村さんは、２０１２年に「すずめは雀」でデビュー。これまでにシングル７曲、ベスト盤を含めてアルバム３枚をリリースしている。今年２月には演歌歌手松前ひろ子（中村弘子）さんが経営するミイガンプロダクションに事務所を移籍して活動している。
芸名の変更は、事務所移籍で心機一転、頑張る気持ちから、松前社長らと相談。祖父母と両親が画数や誕生日から、神社で見てもらい付けたのが「仁美」だったという。「自分ではすごく好き。母が昔から好きな名で、自分の子に付けたかったと話していた」と中村さん。
一足早くファンクラブ「すずらん倶楽部」の方々に通知したところ「呼びやすくなったね」「響きが良い」「明るい感じがする」と反応は良いとのこと。
松前社長も「新曲の吹き込みでも、周囲から『品が出た』『しっとり感がある』といわれるなど、内面からの変化が起こっているよう。メリハリが出てきて、振る舞いや足の運びも含め自信が生まれ、安心してステージを見ていられる」と太鼓判を押す。
７日には本名に変えて最初のファンとの集い「仁美の集い」を開催する。今年デビュー７周年。１０周年に浅草公会堂を満席にしてのコンサートを実現することが当面の目標だ。「より大きな舞台で、十勝を含め全国の人に歌を届けることで、いろいろな人に少しでも喜んでもらえて、恩返しができるように頑張りたい」と飛躍を誓った。（植木康則）
