GWスタート おびひろ動物園にぎわう
ゴールデンウイーク(GW)初日の28日、十勝地方は晴天に恵まれ、絶好の行楽日和となった。正午までの帯広の気温は15・4度まで上昇。管内の観光地やイベント会場は大勢の家族連れでにぎわい、夏季開園が始まったおびひろ動物園(緑ケ丘2、柚原和敏園長)では動物と触れ合う子どもたちの笑顔があふれた。
動物園では開園の午前9時にセレモニーが行われ、米沢則寿帯広市長が「3月にはゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれた。たくさんの動物が待っているので楽しい一日を過ごして」とあいさつ。入り口付近ではハリスホークやフクロウ、ヤギなどが来場者を出迎え、ブラスバンドの演奏が盛り上げた。
ゴマフアザラシの赤ちゃんを見た帯広南町保育園の八重柏湊也ちゃん(2)は「水を飲んでいた。おなかがおっきい」と笑顔。国内最高齢の雌ゾウ「ナナ」(57歳)にも注目が集まり、夫婦で来た帯広の秋葉祥子(さちこ)さん(65)は「娘が生まれた37年前にも見たが、また会えてうれしい」と感慨深げだった。
動物にカメラを向ける管内高校の写真部の生徒の姿もあり、帯広工業高校の吉田金太郎さん(3年)は「コンドルを撮ったが、おりがあるので難しかった」と話していた。
夏季開園は11月4日まで。(高津祐也)