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池田 ドリカム吉田美和さんの父和夫さんが作陶に精励

作陶に励む吉田和夫さん。ドリカムファンの記念撮影の求めにも気軽に応じている

 【池田】音楽バンド「ドリームズ・カム・トゥルー(ドリカム)」のボーカルを務める吉田美和さんの父和夫さん(79)=町内在住=が陶器作りに励んでいる。作陶する和夫さんのもとにはドリカムファンが訪れ、記念撮影をしたり陶器を買い求めるなど、町の観光振興にも一役買っている。和夫さんは「遠くからせっかく来てくれた娘のファンたちの気持ちに、少しでも応えたい」と話している。(内形勝也)

 和夫さんは毎週月-木曜日の午前9時から午後3時まで、町いきがいセンター(利別東町18)で作陶に没頭している。町内の60歳以上を対象にした陶芸活動「いきがい焼き」の参加者の1人で12年目。「友達に誘われて始めた。思い通りに作れないことが多いが、それも楽しい。一番の楽しみは、ここに来て友達と会話することかな」と笑顔を見せる。

 いきがい焼きは、町内で採取された粘土を使い、陶芸活動を通じて生きがいづくり、健康づくりをする町の事業。4~10月は週4日間、11~3月は毎週月・木曜日に活動している。今年度は28人が、藤田秀行指導員の下で励んでいる。

 焼き上がった陶器は、同センターをはじめ、ワイン城など町内4カ所で販売される。売り上げの半分は制作者に、残り半分は原材料代として運営費となる(同センター以外で売れた場合は制作者に40%)。年間に3000点ほどの陶器が完成し、うち2500点ほどが売れるという。

 メンバーの中でベテランに入る和夫さんはコーヒーカップやマグカップ、皿や置物など、ろくろを器用に操り、次々と仕上げる。器の底に「和」の1文字を施してあるのが目印で、1シーズンで200点ほどを焼き上げる。娘の美和さんに頼まれ、「コーヒーカップをプレゼントしたこともある」と話す。

 ワイン城に観光に訪れたドリカムファンが和夫さんの陶器を購入し、同センターで作陶していることを知り訪ねてくることも。和夫さんはいつも気軽に記念撮影に応じている。

 そんな和夫さんだが、3年前に脳梗塞を発症し、後遺症で今も左足がまひしている。幸い、早期発見、早期治療で後遺症は左足以外はなく、発症から数カ月後には作陶に復帰した。一緒に暮らす妻和子さん(75)は陶器作りはしないが、和夫さんの創作熱は冷めることはなさそう。「趣味としていつまでも続けていくつもり」と満面に笑みを浮かべている。

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  • 作陶に励む吉田和夫さん。作業中に訪れるドリカムファンの記念撮影の求めにも気軽に応じている

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