触ったり登ったり 帯広盲学校にクライミングウォール
帯広盲学校(茂垣之弘校長、児童・生徒13人)の体育館に「クライミングウォール」が設置された。19日にお披露目され、子どもたちは興味津々な様子で壁や石(ホールド)に触ったり、登ったりと楽しんでいた。
目の不自由な人のためにSTVラジオが行う「通りゃんせ募金」の寄付で設置。高さ約2・7メートル、幅約5・5メートルで、光を感じることができる児童生徒のためにLEDライトを埋め込んだホールドもある。
クライミングは大小さまざまなホールドを手掛かりや足掛かりに登るスポーツで、石を探す、壁にしがみつくなど、全盲や弱視でも体全体を使って楽しむことができる。全国68盲学校のうち同校を含む6校が設置し、道内では2校目。
児童・生徒は、教諭のサポートを受けながらホールドを探し、恐る恐る取り組む児童がいる一方、すぐに上まで到達できる中学生も。高橋亘君(小1)は「足を掛けるところが難しい。上に登るのは怖いけど頑張りたい」、松本陸さん(中2)は「一番上まで目指せそう。楽しかった」と笑顔を見せた。
今後、授業や休み時間などで活用する予定。(松田亜弓)