白くて丸い境内の妖精 シマエナガが帯廣神社の御朱印帳に
帯廣神社(帯広市東3南2、大野清徳宮司)が、同神社境内にも現れる野鳥「シマエナガ」をモチーフにしたオリジナルの御朱印帳を作った。佐々木昌和権禰宜(ごんねぎ)は「参拝者の安全祈願を込めている」と話している。
御朱印帳は各神社などで参拝の証しとしてもらえる「御朱印」を頂くのに使う。帯廣神社の御朱印帳は大野宮司が考案。シマエナガと雪をデザインにあしらい、冬らしい白と水色を基調とする装丁が特徴だ。
シマエナガは北海道にしかいないエナガの亜種で、国内の野鳥では2番目に小さいとされる。丸みを帯びた白い体に、「エナガ」の名前の由来となった長い尾を持ち、つぶらな瞳がとても愛らしい。同神社でも秋から春にかけて現れるが、見られるのは1週間に1度ほど。シジュウカラ、ハシブトガラなどの野鳥と一緒にいることが多く、移動の際は、その先頭を行くという。
佐々木権禰宜は「神道で雪は、塩や水と同じく汚れを払うとされるている。寒さだけでなく、清らかさを持ち合わせた雪と、仲間を先導するシマエナガとを組み合わせることで、参拝旅行の無事と順調を祈念している」と説明している。
御朱印帳は初穂料1500円。来年1月1日から同神社で頒布する予定。(大木祐介)