土木学会デザイン賞で最優秀賞 十勝千年の森
十勝千年の森(清水町羽帯)が、土木学会(本部東京)の景観・デザイン委員会が主催する「土木学会デザイン賞2017」の最優秀賞に選ばれた。
同賞は2001年に創設。計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫などによって、周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品を対象に表彰している。
十勝千年の森は自然の力を引き出す「引き算のデザイン」が森の美しさを導き出していると評価された。選考委員からは「地域の自然の特性が、ゆっくりとゆっくりと自然に染み込んでくる感覚が起こり、人と自然の関わりが視覚化された北海道の庭を体感できるのが素晴らしい」と講評された。
今回は21件が審査対象で、十勝千年の森を含む最優秀賞に4件、優秀賞に5件、奨励賞に4件が選ばれた。道内からは唯一の受賞。
十勝千年の森を運営するランラン・ファームの林克彦社長は「受賞は光栄なこと。これを機にガーデン作りや地域作りにさらに励んでいきたい」と受賞を喜び、設計を担当した高野ランドスケープ(音更)の高野文彰会長は「世界中から注目を集めている。環境を大事にしながら取り組んできたことが評価されたと思っている」と話している。
授賞式は来年1月21日に土木学会講堂(東京)で行われる。(川野遼介)
◆十勝千年の森について
・十勝千年の森-公式ホームページ
◆土木学会デザイン賞2017について
・受賞作品一覧-公益社団法人土木学会 景観・デザイン委員会公式ホームページ
・選考委員総評-公益社団法人土木学会 景観・デザイン委員会公式ホームページ