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事故防止へ工事着手 カラー舗装や電線地中化 音更木野大通

交通事故対策と無電柱化の工事が行われる国道241号の音更町木野大通(新井拓海撮影)

 【音更】右折レーン設置などの交通事故対策と防災対策としての無電柱化の工事が今年度から行われる音更町木野大通の国道241号で、本格的な工事を進める前段階の水道管の移設作業が進んでいる。帯広開発建設部は水道管の移設作業が終わり次第、今年度は約320メートルの区間で、道路のカラー舗装や無電柱化の工事などを行う予定。

 国道241号は道路幅が広く、片側1車線道路でありながら片側2車線のような並走が常態化していた。こうした危険性回避のため帯広開発建設部は、12年に中央線を広く取るなど片側1車線を明確化する改良を実施。しかし同区間は交通量が多く渋滞を招きやすいことや、沿線の商業施設に左折する車との追突事故が増加している特徴から、道路混雑の緩和や事故防止が課題となっていた。

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 交通事故対策・無電柱化を施す区間は十勝大橋を越えた木野大通東1丁目交差点から同6丁目交差点までの約1キロ。2015年に事業実施が決まり、同年度に用地測量、16年度に物件調査や道路設計を行った。今年度の工事は同1丁目から同3丁目までの約320メートル。右折車線などを新たに設置する同3丁目から同6丁目は約600メートルで、来年度以降の工事区間に当たる。

 今年度の工期は来年3月26日までで、事業費は昨年の補正予算も含めて約7億1500万円。現在は歩道に設置されている電線や通信線をまとめて地下に埋設するため、音更町が地下にある上下水道管を移設する工事を行っている。水道管移設作業は10月上旬ごろに終わる予定で進んでおり、その後、電線などを地下でまとめるための「電線共同溝」の設置工事を実施。車道では同1丁目交差点で、右折レーンを青、直進レーンを赤と色分けして交差点部を明確化する「カラー舗装」を行う。

 事業区間全体の完成年度は、関係者との協議の進捗(しんちょく)にもよるため未定。帯開建道路保全課は「事故防止対策を施すほか、電線の地中化で災害に強く安全な通行空間を確保する」としている。
(中島佑斗)

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