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廃屋改修 田舎暮らし 東京の植野さん 新得

3年掛かりで改修した家での生活を楽しむ植野さん。2階の部屋を全て取り除き吹き抜けにした

 【新得】東京在住の植野純さん(65)が、町屈足の築70年に及ぶ空き家を3年かけてリフォーム、お気に入りの家で自然豊かなセカンドライフを楽しんでいる。東京と行き来しながら年の半分以上を屈足で過ごす。「東京の生活とは対象的。今、最高の幸せを感じている」と話している。

 東京都内の広告代理店でコピーライターとして38年間務めた植野さんは「現職のときは生活を楽しむ余裕はなかった」と振り返る。定年退職後、長年あこがれ続けてきた十勝平野に一軒家を求めて探し歩き、2013年1月に出会ったのが、町屈足の空き家だった。古くても上下水道などのライフラインを完備し、今でも使えることが決め手になった。

 日曜大工の経験もなかった植野さんだが、「一からコツコツゆっくり楽しみたい」と、同年7月から一人で住宅のリフォームに取り掛かった。廃屋同然の空き家だっただけに作業は難航したが、木材調達や修理方法はネットで知識を得ながら、知人にも方法を教わった。2階の部屋を全て取り除き、アーチ型の吹き抜けにして一部ロフトを造成。内部の改造には約100万円を費やし、リビングや台所、寝室、廊下の床も全て張り替えた。「断熱材もたくさん入れ、冬も暖かくて快適」と笑う。

 今年も10月末まで約7カ月間滞在し、庭仕事などを楽しんでいる。庭先にはテラスも造り「庭を眺めながら飲むコーヒーがおいしいよ」と満足そうな様子。妻の京子さん(65)も足繁く通い、新得町での生活を夫婦で楽しんでいる。町内には知り合いも増え、近所でカラオケも楽しむようになった。(佐々木健通信員)

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  • 庭仕事を楽しむ植野さん

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