「うまっしゅパン」発売 資源循環で商品化 満寿屋商店
十勝の農業廃棄物を利用し、きのこやパンを作る循環プロジェクト「ばん馬toきのこto小麦の環」で商品化した「うまっしゅパン」の販売が24日、パン製造販売の満寿屋商店(杉山雅則社長)で始まった。
プロジェクトは、農業廃棄物を管内の農家や企業が活用し、地域に還元するプロジェクト。鎌田きのこ(帯広)が栽培したマッシュルームと、その菌床から作ったたい肥を使用して、三浦農場(音更)が生産した小麦「キタノカオリ」を生地の主原料とし、同商店が製造を手掛けた。
「うまっしゅパン」は、生地に練り込まれたマッシュルームの風味が感じられ、表面はカリカリ、中身はもちもちとした食感が特徴。24日から帯広市内の麦音店(稲田町)、ボヌールマスヤ(西17南3)で1個55円、25日から東京本店で同90円で販売されている。
麦音店では25日から月末まで、平日の午前限定で試食とアンケートを実施。アンケートに応えると、うまっしゅパン1個がプレゼントされる。
麦音店を友人と訪れた、帯広在住の会社員、菊地奈実子さん(31)は「パンの食感が良くて、とてもおいしい」と話していた。(牧内奏)