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帯柏葉、新聞コン「全国一」 13年ぶり3度目の文科大臣賞

「柏葉高新聞」を手に大臣賞受賞を喜ぶ局員たち

「18歳選挙権」5ページ特集
 「新聞の甲子園」と呼ばれる第46回全国高校新聞コンクール(大東文化大学主催、文部科学省など後援)で、帯広柏葉高新聞局(益原奈緒局長、局員12人)の「帯広柏葉高新聞」が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。同校の大臣賞受賞は2003年以来で13年ぶり3度目。道内では過去最多の受賞歴となる。「18歳選挙権」の特集など、高校生ならではの視点で深く切り込んだ紙面が評価された。

 同コンクールには全国128校が出品。2015年11月~16年10月の1年間に発行した新聞が対象で、同校は年4回発行の「柏葉高新聞」と月に2、3回発行する速報版「とかちばれ」が審査された。

 特に高く評価されたのは、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げとなった昨年夏の参院選で、住民票を足寄町の実家に残して帯広で暮らす下宿生(18)が居住実態がないとして選挙人名簿に登録されなかったニュース。町選管や総務省に要望したが、投票することはかなわず、記事の最後には「今後、僕が選挙に行くときは誰よりもその重みをかみしめて投票したい」とつづっている。

 紙面では、この「18歳選挙権」に関する特集を5ページにわたって展開した。全校生徒を対象に実施した参院選へのアンケート結果を取り上げ、SEALDs(シールズ)メンバーや弁護士などの声も幅広く掲載している。

 審査委員長の宮田謙一さん(朝日新聞社ジャーナリスト学校長)は「同じ問題は他の自治体でもあったが、身近な所にその現実があること、そして投票できなかった生徒の悔しさを報じた」と評価した。

 受賞を受け、編集長の仙石洋斗さん(2年)は「自分の身の回りのことが全国的なニュースになるのは、これまで生きてきてなかったこと。日々アンテナを張り、紙面作りに取り組んでいきたい」。益原局長は「読者に訴えるような題材を、身近なことから関連付けて取材したい」と意欲を新たにしている。

 顧問の田口耕平教諭は「ニュースセンスをより磨き、良い紙面作りを心掛けてほしい」とたたえている。(松田亜弓)


◆第46回全国高校新聞コンクール入賞校について
入賞校一覧「柏葉高校は『出色』との評価(表彰式は3月6日)」-大東文化大学公式ホームページ

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