魔サケ福マスように 「鮭みくじ」 15日から頒布 帯廣神社
帯廣神社(大野清徳宮司)は15日、新しいおみくじ「鮭みくじ」の頒布を始める。十勝で最も漁獲量の多いサケにちなみ、魔を避けて福が増すよう「魔鮭福鱒(まさけふくます)」と願いを込めている。
鮭みくじはトロ箱をイメージした箱の中に入った張り子のサケを、専用のさおで1匹釣り上げるというユニークな方法で引く。サケには「えぞみくじ」と呼ばれるおみくじが入っており、お告げが北海道弁で書かれているほか、幸運を呼ぶ道内の名物や名所も示されるなど北海道ならではの内容となっている。
同神社を含む道内の神社有志で始まった「北海道ご当地おみくじシリーズ」の1つ。根室の金刀比羅神社は水揚げ量日本一のサンマを模した「福ざんまいみくじ」、函館の湯倉神社ではイカの形をした「イカすおみくじ」などがあり、今後も各神社で地域にちなんだ形で頒布される予定。
大野宮司は「サケが遡上(そじょう)する場所であるほか、千代田新水路、十勝エコロジーパークの前身となったサーモンパーク構想など、サケと縁深い地域であることからサケを選んだ」とし、「全国的には鯛(たい)みくじなどがあるが、地域色ある形状で展開するのは北海道が初めて」と話している。
初穂料は1つ300円。(大木祐介)