師走スケッチ「つきたて手際よく 正月用の鏡餅作りピーク」
今年も残りわずかとなり、十勝管内でも餅専門店でお正月用の鏡餅作りがピークを迎えている。湯気が上がるつきたての餅を職人が手際よく仕上げている。
帯広市内の大福亭弥生通り店(西3南29、國重敏教店主)では、26日から新年向けの餅作りを始めた。同店では1号(直径6センチ)から5升(同30センチ)まで7種類を手掛ける。
29日は午前3時から、国産のもち米を蒸し、熱々のうちに次々と餅をついた。國重店主(57)は「神様にささげ、人の目に触れるものなので、見た目が大切」と、しわのない、輝くきれいな円形の鏡餅に形作っていった。30、31の両日が最も忙しく、1日に約200キロをつく。
購入するのは神社や企業、一般家庭とさまざまだが、最近は若い世代からも「昔ながらがいい」と支持があるという。
食卓用の切り餅は、通年販売の白と豆の2種類に加え、年末年始用にエビやクルミなど4種類を追加。つきたての餅を長方形の「のし板」に敷き詰めて切り分け、10個1セットで販売する。
同店の営業は、30日は午前10時から午後7時、南町店(西15南31)は午後6時半まで。31日は両店とも午後3時まで。(藤島諒司)