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おにぎり成形機 設置 9カ月遅れ 池田町給食センター

試運転で披露された自動おにぎり成形機(26日午前11時半ごろ)

 【池田】町学校給食センターで未設置が発覚し問題となった自動おにぎり成形機が正式に設置された。関係者向けに26日午前11時、試運転して披露した。

 設置された機械は幅約33センチ、奥行き約63センチ、高さ約71センチ、重さ約55キロ。1時間当たり1500個のおにぎりを製造する能力がある。価格は158万7600円で、15日に納品された。

 試運転では町教委や学校関係者、町防災担当者ら約20人が見守る中、炊き出し用のアルファ米5キロを15分間お湯で蒸らした後、1個当たり100グラムのおにぎり100個(50食分)を約10分で作った。町教委の加賀学教育長は「町民に心配をかけたが、無事に納入された。非常時におにぎりをスムーズに提供できる」と話した。おにぎりは学校給食で来年1月25日に出す予定。

 同成形機は4月に移転新築した同センターに災害対策備品として納入済みとしていたが、8月の台風による河川の増水で避難した町民へのおにぎり提供が人海戦術で行われたことで、未設置が発覚。所管の町教委は昨年12月に未設置を把握していたが、町の広報紙5月号で、実際には設置されていない成形機を写真入りで虚偽の紹介をした。業者の寄付や町有財産の調理機械との交換案も発覚し、前教育長が引責辞任した。
(関坂典生)

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