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晴れ着姿で記念撮影 成人式「前撮り」混み合う

成人を迎える記念に、家族写真を撮る小嶋さん(中央、京屋呉服店で)

 来年1月の成人式を控え、帯広市内の呉服店や写真館では、晴れ着姿の前撮り(事前撮影)がピークを迎えている。新成人だけでなく、「記念に残す良い機会」と家族写真の撮影も多い。

 京屋呉服店(西1南9、宮本隆夫社長)では12月は多い日で5、6組が来店し、平常時に比べ約3倍の混み具合。晴れ着は古典柄の赤やピンクが主流だが、昨年からの流行で、紺やグリーンも人気がある。価格は一式の購入が14万8000円から、レンタルは5万8000円から。

 家族で同店を訪れた市内の児嶋沙羅さん(19)は、黒にラメなどあしらった現代風の振り袖を着付け、「試着してしっくりきたお気に入りの着物。なんだか緊張します」と笑顔。撮影用に自身も着物を着た母の千鶴さん(57)は娘の晴れ着姿を見て「とてもきれい」と顔をほころばせた。

 同店の宮本征和専務は「お嬢さんの晴れの日を、家族でお祝いすることが増えている。記念となるよう最高の笑顔を引き出したい」と話した。

 全国チェーンの三松帯広店(藤丸5階、石坂真彦店長)は「レンタルや購入のほか、『ママ振り』が人気で3割ほどを占めている」と言う。ママ振りとは、母親が成人式で着た着物のサイズやコーディネートを改め、娘が着られるようにすること。昨今の「着物らしい古典柄」を求める傾向が、昔ながらの母の着物を親子2代で着るサービスを後押しする。「同じ着物を着て前撮りを行い、母娘で写真を比べているのを見かける。より思い出深くなるのでは」(石坂店長)。

 また前撮りのプランも多様化。フジタスタジオ(東3南8、藤田義隆社長)の藤田淳カメラマンは「デザインを凝らして分割写真を複数入れる人もいる。個人や家族写真はもちろん、友人同士で撮るプランも」と幅広い需要に応えている。(草野真由)

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