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「ジュエリーアイス」で初のモニターツアー開催へ

新たな観光素材として期待されるジュエリーアイス(浦島久さん撮影、豊頃町観光協会提供)

 【豊頃】町大津地区の十勝川河口で冬に見られる「ジュエリーアイス」を十勝の新たな観光名所に育てようと、町観光協会や帯広市内のホテルなどが連携して来年1、2月に初のモニターツアーを行う。大手旅行会社JTBの事業を活用して全国的な観光素材に磨き上げ、将来的にはツアーを商品化し、十勝の冬を代表する名物にする考えだ。

 ジュエリーアイスは同地区の十勝川河口の太平洋岸に打ち上げられた、十勝川の氷の塊。1月下旬から2月下旬まで見られる。地元では当たり前の光景となっているが、2、3年前から道内外の写真家らの注目を集め、「日光を浴びて輝く氷は神秘的だ」と評判になった。

 町観光協会はPR方法を模索する中、閑散期の宿泊者数を伸ばす素材を探る市内ホテル有志と方向性が一致。市内ホテル有志と同協会の他、帯広観光コンベンション協会、十勝観光連盟が「豊頃ジュエリーアイスツアー実行委員会」(会長・江口豊和十勝ガーデンズホテル宿泊支配人)を結成。JTBが、地域で埋もれている観光素材の可能性があるものとして、着地型商品開発支援事業に認定、同社の支援を受けることになった。

 モニターツアーは来年1月下旬に道内外メディア向け、同2月に一般向けを計画している。帯広市内のホテルに宿泊し、バスで早朝に十勝川河口を訪れて見学した後、同地区や豊頃町市街地の食堂、菓子店にも立ち寄る。

 町観光協会ではジュエリーアイスを連想させるような土産菓子の開発も視野に入れ、「モニターツアーをきっかけに全国にジュエリーアイスを発信し、豊頃の観光に生かしたい」とする。

 モニターツアーを2017年度も再度行い、課題を整理して18年度にも商品化の可能性がある。JTB北海道の森下勉帯広支店長は「認知度がまだ低く、お客さんの反応は未知だがビジュアルを見る限り可能性が大きく楽しみな素材」と話す。江口会長は「ホテルに宿泊しなければ行きにくく、十勝で起きる美しい自然現象で期待できる」と話している。(関坂典生)

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