帯広空港に初のATM 道銀・北洋・信金
道内初、複数の海外カード対応
北海道銀行(札幌、笹原晶博頭取)、北洋銀行(札幌、石井純二頭取)、帯広信用金庫(帯広、高橋常夫理事長)の3行が初めて共同で運用する、海外発行カード対応の現金自動預払機(ATM)1台がとかち帯広空港に設置された。同空港におけるATMの設置は長年の懸案事項で、海外の複数ブランドに対応した機種は道内第1号となる。
海外の金融機関で発行された中国銀聯(ぎんれん)の他、早ければ1月23日から台湾金融カード、同時期をめどにVISAとMasterCardに対応。3行や他行(手数料必要)のカードでも現金の引き出し、残高照会が利用できる。来年2月ごろには北海道銀行のみカード入金が、同7月以降には他行を含むカード振り込みがそれぞれ可能となる。通帳記載はできない。
6日午前9時半から供用を開始し、ATM前でセレモニーが行われた。関係者ら約30人が出席。帯広空港ターミナルビル社長の米沢則寿市長が「利便性の向上につながると期待したい」、北海道銀行帯広支店の齊藤勝支店長が「帯広空港の一つのアピールポイントになれば」とあいさつ。その後、米沢市長、齊藤支店長、北洋銀行帯広中央支店の山根正人支店長、帯広信用金庫の小森正伸専務理事の4人がテープカットした。
ATMは同空港1階の手荷物受取所近くの公衆電話があったスペースに設置。営業時間は平日、土・日・祝日とも午前8時~午後9時。3行以外のカードや時間外の利用時は手数料がかかる。外国人観光客が集まる道内各地のATMも順次同様の機種に置き換えていく見通し。(小縣大輝)