レースで「がんばろう!!十勝」 更別TISでアピール
【更別】四輪モータースポーツの北海道クラブマンカップレース第4戦が1、2の2日間、村内の十勝スピードウェイ(TIS)で開かれ、8月の台風で甚大な被害を受けた地元十勝の選手やスタッフ有志が「がんばろう!!十勝」のメッセージを車体やポロシャツに付けて、早期復旧の願いと決意をアピールした。
地元のドライバー葛西誠さんらが「十勝を元気づけたい」との思いから、「がんばろう!!十勝プロジェクト」を立ち上げた。賛同する企業や個人から協賛金や寄付を集め、車体用ステッカーとポロシャツを製作。チーム名も「がんばろう!!十勝」でエントリーした。
レースでは、ドライバーの加藤由記さん(ネッツカップ・ヴィッツレース)、猪狩大さん(N1-1000)がそれぞれの車体に「がんばろう!!十勝」「元気な十勝へ!!」の2枚のステッカーを張って参戦。スタッフもそろいのポロシャツを着用し、全国から集まったレース仲間や観客に支援を呼び掛けた。
会場では「86BRレース」に出場し、北海道ラリーにも参戦しているモデルのいとうりなさんも募金箱に寄付金を入れ、「十勝の人はいつも笑顔で応援してくれる。災害に遭った人たちも早く元気になってくれれば」と願っていた。
加藤さんは「走りを通して十勝の復興に向けた意思を伝えられたのでは」と笑顔。葛西さんは「協賛していただいた企業をはじめ、多くの人が応援してくれた。経費の残りは支援金として寄付したい」と話した。(大野篤志)