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旧仙美里中にレストラン 再利用計画が始動

利活用策が固まった旧仙美里中学校

 【本別】2014年3月に閉校した仙美里中学校(仙美里元町151)の利活用策が固まった。町民有志によるまちづくりグループ「仙美里プロジェクト」(朝日基光代表)がトマトの水耕栽培とカフェレストランの運営、首都圏と十勝の若者のネットワーク組織の拠点事務所などを計画。閉校から2年4カ月ぶりに、地域の中核施設の再利用計画が動き出すことになった。

 計画によると、校舎では「(仮称)トマトの林カフェ・レストラン」を運営、関連グッズも開発し販売する。また、首都圏の若手アートディレクターやデザイナー、クリエーターなどを定期的に招き、キャリア教育も視野に町内の中高生らとワークショップを開催。地域住民の交流スペースや仙美里の歴史に関する資料の展示スペースも設ける。

 体育館は健康づくりのエクササイズや岩登りを模したクライミング競技・ボルダリングなどのジムや各種スポーツセミナーなどに活用。教職員住宅はスポーツセミナー関係者や来町外国人の宿舎とする。

 グラウンドではトマトの水耕栽培を行い、スポーツセミナーの屋外運動場、関係者駐車場を整備する。敷地の一部は町教委がJA本別町青年部に委託し、仙美里小の食育の一環として、野菜の種まきから収穫までを体験するほ場とする。

 町は同中の閉校後、庁内に横断的なプロジェクトチームを組織し、利活用策を検討、仙美里地域の自治会でも論議を重ねてきた。しかし、有効な案が見いだせなかったため、今年2~3月に町広報紙やホームページ(HP)、文部科学省HP、インターネット広告を使い公募した。

 その結果、町内から2件の応募があり、将来的に他者の共同受け入れの可能性があり、教室や体育館、グラウンドなど全施設を利活用する拡張性があることから、同プロジェクトと7月1日付で仮契約を締結した。契約期間は来年3月31日まで。

 同プロジェクトは町内の会社経営者や税理士、歯科医師ら15人で今年4月に発足。これまで6回の協議を重ね、利活用策をまとめた。朝日代表(62)は「若者や外国人の短期移住の受け皿や地域の交流施設として再生させたい」と話し、町は「地域の文化や生活の拠点となっていた歴史的な経緯を踏まえ、町や地域にとって有用な運営を期待したい」(企画振興課)としている。(鈴木裕之)

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