ロボットトラクターの作業公開 芽室
【芽室】実用化に向けて管内で実証試験が行われている無人運転の「ロボットトラクター」の作業が7日、町新生の道総研十勝農業試験場で関係者に公開された。
実証試験を行うのは帯広畜産大学と十勝農試、ヤンマー(本社・大阪)の3者。農水省の事業でトラクターの無人運転システムを共同研究している。GPS装置を取り付けたロボットトラクターは、事前に畑の広さや作業内容を登録すると人が乗らなくても自動で運転、作業する。操作はタブレット端末で行い、誤差は2センチほど。有人のトラクターと協調した作業も可能だ。
見学会には道内各地から行政やJAの担当者ら約150人が訪れ、トラクターが無人で走り、畑の端で反転したり作業機を上げ下ろしする様子を見守った。札幌から来たホクレンICT推進課の波田大専(だいせん)さん(27)は「レベルが高くて驚いた」と感心していた。
今後は精度や安全性能を向上させ、同社は3年後の商品化を目指している。共同研究の代表を務める佐藤禎稔教授は「適応できる作業の範囲を広げ農業の省力化に貢献したい」と話していた。
(安田義教)