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夢は五輪選手 自転車大会で50キロ完走 高田晃太郎ちゃん

初の自転車大会で50キロを完走した高田晃太郎ちゃん。「世界一の自転車選手になりたい」と夢を語る

 帯広市内に、初めて参加した自転車大会で50キロを完走した幼稚園児がいる。高田晃太郎ちゃん(5)は4歳で補助輪を卒業し、毎日乗り回すほど自転車に夢中だ。「風を感じて走るのが好き。将来はオリンピック選手になりたい」と大きな夢を抱いている。

 ロードバイクが趣味の父将成さん(42)と母亜希さん(43)の影響で、3歳からキック自転車に親しんだ。4歳で自転車に乗り始めたが、「いらない」とすぐに補助輪を外した。現在は幼稚園から帰宅すると毎日自転車に乗り、休日は家族と十勝川河川敷でサイクリングを楽しむ。

 満を持して臨んだ大会は、6月に富良野市を中心に開かれた「第7回富良野ライド」(グレートアース。同25、26日)のキッズ・初心者コース50キロ。同コースには84人が参加し、晃太郎ちゃんは最年少だった。

 亜希さんと姉百合奈さん(10)と一緒に走った晃太郎ちゃんは、大人が乗るロードバイクと異なり、変速装置(ギア)のない子ども用マウンテンバイクで参戦。大雨が降る悪天候の中でも時速約10キロで疾走し、約6時間かけてゴールした。関係者によると、5歳児が50キロを完走するのは珍しい。

 小さな体と自転車で懸命に走る晃太郎ちゃんの姿に、多くの参加者は「頑張れ」と激励。ロングコース(112キロ)に参加した将成さんは「途中で泣いてしまったが、周囲の応援が力になったようだ」と息子の成長に目を細める。

 マウンテンバイク男子でリオ五輪に出場する山本幸平選手(幕別町出身)と会ったことがある晃太郎ちゃんは「足が痛かったけど、ゴールできてうれしかった。将来は世界一の自転車選手になりたい」と笑顔を見せた。(池谷智仁)

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