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第2弾は笑顔編 帯大谷短大・介護かるた 高校生も協力

笑顔・ありがとう編の「介護かるた」を持つ小森さん、植松さん、折笠さん(左から)

 【音更】帯広大谷短期大学(田中厚一学長)社会福祉科介護福祉専攻の2年生と卒業生が、「介護かるた~笑顔・ありがとう編~」を制作した。「元気に暮らそう編」に次ぐ第2弾で、読み札の句の文言や取り札の絵は学生が考案、自作。今回は高校生のアイデアや最後の文字が決まり字となる読み札を取り入れたりと工夫も施している。

 もともとは同短大に入学する高校生向けに介護を伝える目的で始まった取り組みの一環。そこから、介護を必要とする人への対象者理解のツールとして学外で広く活用しようと考え、2年前に第1弾を仕上げた。

 今回は2年生21人と今春卒業した19人が笑顔や感謝の思いをテーマに制作に取り掛かり、加えて同短大の「インターンシップ(就業体験)サポート」や出張講義を受けた音更・帯広大谷・帯広北・幕別・大樹の各高の生徒約15人も協力。2年生を対象に5月16日から始まる介護実習前に合わせて100セット作った。

 かるたは五十音ごとに介護や福祉に関係した句と、それに合うイラストをデザイン。また、脳のトレーニングになるよう通常のかるたとは異なり、最初の文字が決まり字の場合は赤色、最後の文字が決まり字の場合は青色と色分けした。例えば「い」は青色で、句は「話し合う 笑顔あふれて あたたかい」と「い」で終わり、満面の笑みを見せる女の子とお年寄りの絵が柔らかなタッチで描かれている。「ま」は赤色で、句が「孫たちの 元気な姿 笑顔のもと」と「ま」で始まり、ランドセルを背負う孫とそれを見守る祖母の様子が描かれている。

 帯広市内の多機能ホーム「はるか」(西18南2)で先月27日まで実習に励んだ植松和範さん、小森照美さん、折笠広美さんの3人もレクリエーションの時間にかるたを活用。注意深く句を聞いて勢いよく札に手を伸ばす利用者の姿が見られ、3人は「皆さんの笑顔が見られた。かるたがより良いものになるよう、次の世代にも引き継がれれば」と話していた。(小縣大輝)

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  • 笑顔・ありがとう編と題して制作した「介護かるた」を持つ小森さん、植松さん、折笠さん(左から)

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  • 第2弾は笑顔編 帯大谷短大・介護かるた 高校生も協力 3

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